誓・盟(読み)ちかう

精選版 日本国語大辞典 「誓・盟」の意味・読み・例文・類語

ちか・う ちかふ【誓・盟】

〘他ワ五(ハ四)〙
神仏に対して、ある事を固く約束する。
書紀(720)孝徳即位前(北野本訓)「天皇皇祖母(すめみおやの)尊・皇太子、大槻の樹の下にして、群臣を召し集めて、盟曰(チカハ)しめたまふ」
古今六帖(976‐987頃)五「今宵より我も思はん君も思へ後忘れじとまづちかへ君」
② 神仏が国家の守護または衆生済度を誓願する。
※玉葉(1312)神祇・二七七〇「頼もしな法の守りと誓ひてぞ我が山本を神はしめけん〈良覚〉」
③ 他人に対して、ある事の実行を約束する。盟約する。誓約する。契る。
※枕(10C終)三一六「親などもかけてちかはせ給へ。いみじきそらごとなり。ゆめにだに見ず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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