精選版 日本国語大辞典 「誓・祈」の意味・読み・例文・類語
うけ・う うけふ【誓・祈】
〘他ハ四〙
① わからないことを神意によって知ろうとして神に祈る。
※古事記(712)上「宇気比(ウケヒ)て子生まむ」
(ロ) どうしたらよいか、どういうことかなどについて、神のお告げを受けるように祈る。
② (中古以後の用法で) 人の不幸や死を神に祈る。のろう。
※伊勢物語(10C前)三一「つみもなき人をうけへば忘草おのが上にぞ生(お)ふといふなる」
③ 祈りを聞き入れて神がしるしを現わす。受納する。
※読本・春雨物語(1808)捨石丸「日高見の神社〈略〉隣の国までも、夜ひるまうでてちか言す。はたうけひ給ひて」
④ (③から転じて) 承知する。うけひく。
うけい うけひ【誓・祈】
① わからないことを神意によって知るために、誓いを立てること。
※書紀(720)神代上「夫れ誓約之中〈誓約之中、此をば宇気譬能美難箇(ウケヒのみなか)と云ふ〉に」
② (中古以後の用法で) 人の不幸や死を神に祈ること。のろうこと。
※宇津保(970‐999頃)蔵開下「いきあつまりて、うけひのろひぞせん」
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