誓文払・誓文祓(読み)せいもんばらい

精選版 日本国語大辞典 「誓文払・誓文祓」の意味・読み・例文・類語

せいもん‐ばらい ‥ばらひ【誓文払・誓文祓】

〘名〙
① 近世以来、一〇月二〇日に、京都商人色町の人が四条寺町東入の冠者殿(かんじゃでん)に参詣し、平素客をだました罪を免れるよう祈る行事。また、そのころ、京坂の商店で、罪滅ぼしのためと称して安売りをする行事。近隣市町村には月遅れで行なうものもある。誓文晴らし。《季・秋‐冬》
浮世草子・好色二代男(1684)一「十月廿日は誓文払(セイモンバライ)、ただ商大事にして、何の事もなふ買ふてあそぶべし」
② 何もかも打ち明けること。さらけ出すこと。
浄瑠璃源平布引滝(1749)三「うそと嘘とが出合たからは、いっそ誓文払(セイモンバラヒ)に打まいて聞そふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android