読掛・詠掛(読み)よみかける

精選版 日本国語大辞典 「読掛・詠掛」の意味・読み・例文・類語

よみ‐か・ける【読掛・詠掛】

〘他カ下一〙 よみか・く 〘他カ下二〙
① 読みはじめる。
途中まで読む。読みさす。
太平記(14C後)五「人の読懸(ヨミカケ)て置きたる大般若の唐櫃三あり」
相手を目ざして歌などをよんで、返しを求める。よみ送る。
※公忠集(986‐999)「よりてものなどいへど、いらへざりければよみかくる」
④ 相手に文章を読んで聞かせる。また、呪文などを唱えかける。
今昔(1120頃か)二四「其所に船を浮べて、海の上に物を書て、物を読懸て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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