読方・詠方(読み)よみかた

精選版 日本国語大辞典 「読方・詠方」の意味・読み・例文・類語

よみ‐かた【読方・詠方】

〘名〙
① 文字や文章を読む方法。読むときの発音の仕方。また、文章の意味のとり方。解釈の仕方。よみよう。
※二筋の血(1908)〈石川啄木〉「そして其読方には、村の児等にはない、一種の抑揚があった」
② 国語教育の一分野。文字の読み方にはじまって、文章・作品の読解と鑑賞にいたる学習。国語教育の一領域で、黙読音読朗読を通し、あるいは精読多読によって、正しく速く文章・作品を理解するとともに読者としての感想や意見をもてるようにすることを学習内容とする。現在では、「読み」「読むこと」と呼称されることが多い。書き方・綴り方、聞き方・話し方とともに国語教育の重要な内容となっている。
※彼日氏教授論(1876)〈ファン=カステール訳〉七「其他読方を始め各科の学科於けるも」
③ 歌などをよむ方法。詩歌のつくり方。
随筆戴恩記(1644頃)上「定家卿より幽斎法印まで、一器の水を一器にうつすやうに、口づから伝へ給しなり。是よみかたの口伝と申秘事也」
④ 物事の情況、将来などの、推察の仕方。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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