読書[発電所](読み)よみかき

百科事典マイペディア 「読書[発電所]」の意味・わかりやすい解説

読書[発電所]【よみかき】

長野県南木曽町にある,大正時代に築造された歴史的な水路式発電所で,国の重要文化財。1923年に当時の大同電力が建設,当時の出力4万700kw,全長290mの導水管3本を有する。木曽川の電源開発に尽力した福沢桃介の事業の一環であり,長距離の送電によって阪神工業地帯発展の原動力となった。上流すぐのところには,発電所建設資材運搬の目的で造られた吊橋桃介橋(石積み主塔3本で支えられ,全長約250m)が復元されたほか,別荘を転用した福沢桃介記念館がある。

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