調所 五郎(読み)ズショ ゴロウ

20世紀日本人名事典 「調所 五郎」の解説

調所 五郎
ズショ ゴロウ

昭和期の慶応の学生 坂田山心中事件;映画「天国に結ぶ恋」のモデル。



生年
明治42(1909)年

没年
昭和7(1932)年5月8日

出身地
東京

経歴
華族の分家に生まれ、慶大経済学部理財科に在学中の昭和4年、素封家の娘である湯山八重子と出会い、恋愛関係に。八重子の胸の病気、両親の反対などで恋がかなわず、昭和7年5月、神奈川県大磯町の裏手にある小高い丘の松林の中で心中。この事件は「坂田山心中」と呼ばれ、同年純愛映画「天国に結ぶ恋」(松竹・五所平之助監督)として映画化され、大ヒット、同地は自殺名所となった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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