諏訪盛重(読み)すわ・もりしげ

朝日日本歴史人物事典 「諏訪盛重」の解説

諏訪盛重

生年生没年不詳
鎌倉中期の武士,北条氏御内人。兵衛尉。承久の乱(1221)に際して信濃国諏訪社大祝として必勝祈願をし,子の信重を上洛させる。その後,北条泰時に仕え被官人として活動し,寛喜2(1230)年には泰時の命を受けて御家人の騒動を鎮静化させた。嘉禎2(1236)年泰時宅が御所北方に移った際には,その邸宅付近に居住。のち出家し法名蓮仏。寛元4(1246)年の北条(名越)光時らの陰謀鎮圧関与。さらに宝治1(1247)年の宝治の戦の際には「無双之勲功」といわれる活躍をした。このとき北条時頼宅での寄合奉行となる。翌年時頼の次子時輔誕生に当たり傅(乳人)役。

(佐々木文昭)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「諏訪盛重」の解説

諏訪盛重 すわ-もりしげ

?-? 鎌倉時代武将
信濃(しなの)(長野県)諏訪上社大祝(おおはふり)(神職)。承久(じょうきゅう)の乱後,鎌倉幕府執権北条氏の得宗被官(とくそうひかん)(北条氏嫡流の家臣)として,泰時(やすとき),経時(つねとき),時頼(ときより)の3代に重用された。時頼と三浦泰村(やすむら)がたたかった三浦氏の乱(1247)にも功をたてた。法名は蓮仏。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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