議定・義定・規定(読み)ぎじょう

精選版 日本国語大辞典 「議定・義定・規定」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐じょう ‥ヂャウ【議定・義定・規定】

〘名〙
① (━する) 合議して事を決定すること。また、その評議。ぎてい。
※続日本紀‐天平宝字元年(757)一二月壬子「今故比挍昔今、議定其品
※西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉外「議事院の権威甚だ小弱にして固より国法議定することを得ず」
② 合議して定めたおきて。打ち合わせ。また、約束。
浄瑠璃宇治の姫切(1658)六「うちつづきゆめみあしき間、たいはんにやを、しゆすべしとて、明日みめいに、くぞうまいるきでうなり」
③ 明治政府の初期に設置された官職三職の一つ。慶応三年(一八六七)一二月の王政復古のとき、皇族公卿諸侯から選任され、事務を分督し議事を決定した。のち、官制の変革に伴い議定官上局に位置して、行政の各局を統べたが、明治二年(一八六九)七月太政官制度の再興により廃止。
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉八「権(かり)総裁、議定(ギヂャウ)参与の三職を置き」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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