谷川浩司(読み)タニガワコウジ

デジタル大辞泉 「谷川浩司」の意味・読み・例文・類語

たにがわ‐こうじ〔たにがはカウジ〕【谷川浩司】

[1962~ ]将棋棋士。17世名人兵庫の生まれ。中学生でプロ棋士となり、昭和58年(1983)加藤一二三ひふみに勝利して史上最年少の名人となる。最短の手数で勝利する棋風は「光速の寄せ」「光速流」と呼ばれ、その後もタイトル獲得。平成3年(1991)には竜王王位王将棋聖の4冠を同時に保持した。平成9年(1997)永世名人(17世名人)の資格を獲得。令和4年(2022)現役棋士のまま永世名人を襲位。タイトル獲得27期は歴代5位。→18世名人森内俊之

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「谷川浩司」の解説

谷川浩司 たにがわ-こうじ

1962- 昭和後期-平成時代の将棋棋士。
昭和37年4月6日生まれ。昭和48年若松政和に入門。51年4段,57年A級8段,59年9段。昭和58年史上最年少の21歳で名人となる。平成4年棋聖,王将,王位,竜王の四冠。通算で七大タイトル戦を制覇。9年通産5期めの名人位を獲得して「17世名人」の資格を得た。14年1000勝を達成して特別将棋栄誉賞を受賞。23年1200勝を達成。24年日本将棋連盟会長。スピード感あふれる棋風は「光速の寄せ」とよばれる。26年紫綬褒章。兵庫県出身。滝川高卒。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「谷川浩司」の意味・わかりやすい解説

谷川浩司
たにがわこうじ

[生]1962.4.6. 神戸
将棋棋士。 1973年若松政和門下となる。 82年8段。 83年,21歳で第 41期名人戦で加藤一二三名人を4勝2敗で破り,史上最年少名人となる。 84年9段。 97年羽生善治名人を破り,通算5期名人位。 17世永世名人の資格を獲得。竜王戦で 90年度から2年連続,王位戦では 89年度から3年連続,棋聖,棋王などのタイトルも獲得している。全日本プロ将棋トーナメントでは 1983年度から3年連続優勝。「光速の寄せ」と呼ばれる鋭い攻撃が身上終盤の粘りに強い。

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