豊岡[市](読み)とよおか

百科事典マイペディア 「豊岡[市]」の意味・わかりやすい解説

豊岡[市]【とよおか】

兵庫県北部,円山(まるやま)川下流域とその支流出石川流域,竹野川流域を占める市。北端は日本海に面する。1950年市制。中心市街は近世京極氏の城下町として発達。1925年北但馬地震で市街地の70%を焼失した。山陰本線が通じ北近畿タンゴ鉄道が分岐,交通の要衝で,1994年但馬空港が開港。伝統の杞柳(きりゅう)(コリヤナギ)の栽培と柳行李の生産が盛んで,第2次大戦後はその技術を応用してファイバー,皮,ビニルなど各種のかばん製造が発展,生産量は全国の80%。豊岡中核工業団地への工場誘致を進めている。円山川河口の津居山は商・漁港玄武洞,日和(ひより)山,桜の美しい出石城跡などの名所,コウノトリ(特別天然記念物)生息地があり,北部には城崎(きのさき)温泉,西部にはスキー場が立地する神鍋(かんなべ)山もあり,山陰海岸国立公園観光の一中心。2005年4月城崎郡城崎町,竹野町,日高町,出石郡出石町,但東町を編入。697.55km2。8万5592人(2010)。
→関連項目出石藩

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