豊沢 重松(読み)トヨサワ シゲマツ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「豊沢 重松」の解説

豊沢 重松
トヨサワ シゲマツ


職業
義太夫三味線方(歌舞伎)

本名
成瀬 富治郎

生年月日
大正5年 8月8日

出生地
愛知県 西加茂郡小原村

学歴
小原尋常高小〔昭和5年〕卒

経歴
小原歌舞伎で知られる愛知県・小原村で生まれる。地芝居の俳優で振付師だった父・松本松蝶の影響で、12歳の時義太夫三味線を始める。昭和9年大阪で歌舞伎三味線奏者・豊沢重太郎のもとに弟子入り。その後、数多くの歌舞伎に出演。細川歌舞伎に加わり、地方巡業を行う。33年から興行責任者として40人ほどの一座を取り仕切った。45年解散。その後松竹で本格的に大歌舞伎に出演するようになり、市川猿之助の専属三味線奏者として活躍。平成元年松竹と専属契約を結ぶ。演奏活動の傍ら、長浜市や小原村などで子供歌舞伎や地方歌舞伎の指導にも努めた。

受賞
文化庁長官表彰〔平成10年〕

没年月日
平成12年 2月29日 (2000年)

家族
父=松本 松蝶(振付師)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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