ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「豊竹此太夫(2世)」の意味・わかりやすい解説
豊竹此太夫(2世)
とよたけこのたゆう[にせい]
[没]寛政8(1796)
義太夫節の太夫。通称銭屋佐吉。1世此太夫の門弟。八重太夫,時太夫を経て宝暦7 (1757) 年2世襲名。師の風をよく写し,次代をになった。
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…生没年未詳。医師の子に生まれたが,義太夫節を好み,2世豊竹此太夫の門に入って,豊竹光太夫を名のる太夫として出発した。1761年(宝暦11)には豊竹座で此太夫と同座,以後もほとんど此太夫と行動を共にしている。…
…作中,上の巻の〈油屋〉でお染に横恋慕する善六のおかしみ,下の巻の〈質店〉で土産の革足袋を用いた久作の懇篤な意見事,同じ巻の〈蔵前〉におけるお染・久松の愁嘆と太郎兵衛の情愛等々,見せ場,聞かせ場も多い。特に下の巻は初演の2世豊竹此太夫が好評を博し,その曲風が今日まで伝えられている。(2)歌舞伎狂言。…
※「豊竹此太夫(2世)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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