豚犬(読み)トンケン

デジタル大辞泉 「豚犬」の意味・読み・例文・類語

とん‐けん【豚犬】

ぶたといぬ。
おろか者。
自分子供をへりくだっていう語。豚児

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「豚犬」の意味・読み・例文・類語

とん‐けん【豚犬】

〘名〙
ブタイヌ。〔国語‐楚語上〕
② 人並みでないこと。愚かで役に立たない人。
※山陽遺稿(1841)詩集・二・尼将軍「人彘千年已酸鼻 自屠豚犬更何心」 〔呉志注‐孫権伝〕
③ 自分の子ども他人に対してへりくだっていう語。豚児。〔布令字弁(1868‐72)〕

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普及版 字通 「豚犬」の読み・字形・画数・意味

【豚犬】とんけん

愚か者。愚かな子にたとえる。〔三国志、呉、孫権伝注に引く呉歴〕(曹)(孫権の)舟仗、軍伍の整肅なるを見て、喟然(きぜん)としてじて曰く、子を生まば當(まさ)に孫仲謀(権)の如くなるべし。劉景升(表)の兒子は、豚犬の(ごと)きのみと。

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