人違(読み)ひとちがい

精選版 日本国語大辞典 「人違」の意味・読み・例文・類語

ひと‐ちがい ‥ちがひ【人違】

〘名〙
① 他の人をその人だと思いちがいすること。ひとたがい。ひとたがえ。ひとちがえ。ひとまちがい。ひとまちがえ。
玉葉‐寿永元年(1182)七月二〇日「凡可敵之人不覚悟、疑人違歟云々」
※おお、大砲(1961)〈司馬遼太郎〉「闇夜のために射手が人ちがいをしたのである」
容姿態度別人のように変わること。
※黒住教教書(1909‐20)文集‐文政五年四月二二日「御両人様人違之様に思召くらいに御座候
湯葉(1960)〈芝木好子〉「その日は紋服を着たので、人違いがしてみえた」

ひと‐たがい ‥たがひ【人違】

源平盛衰記(14C前)二五「人違(ヒトタガヒ)歟所違歟、あやしき賤が庵也」

ひと‐たがえ ‥たがへ【人違】

※宇津保(970‐999頃)内侍督「人たがへに聞えさせたるにや侍らん」

ひと‐ちがえ ‥ちがへ【人違】

〘名〙 =ひとちがい(人違)〔詞葉新雅(1792)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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