買い切り方式(書籍)(読み)かいきりほうしき

知恵蔵mini 「買い切り方式(書籍)」の解説

買い切り方式(書籍)

書店などが出版社から書籍を購入して販売する際、取次店をはさまずに直接出版社から買い切ること。戦後日本の出版流通では委託販売制が長らく保たれ、書店は売れ残った書籍を、取次店を通して出版社に返品することができた。だが、この制度により返品率は高止まりし続け、出版社の経営を圧迫するなどの問題が生じていた。2019年、ネット通販大手のアマゾンジャパン合同会社と株式会社TSUTAYAが、返品率を下げる目的で同方式を取り入れる方針を明らかにした。

(2019-6-13)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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