賄・賂・幣(読み)まいなう

精選版 日本国語大辞典 「賄・賂・幣」の意味・読み・例文・類語

まい‐な・う まひなふ【賄・賂・幣】

〘他ハ四〙 (「なう」は接尾語)
① 神に捧げ物をする。まいをする。
書紀(720)仲哀八年九月(熱田本訓)「天皇御船、及び穴門の直践立の献る所の水田、〈略〉是等の物を以て幣(マイナヒ)たまへ」
② 人に贈り物をする。特に、賄賂(わいろ)を贈る。
※書紀(720)安閑元年閏一二月(寛文版訓)「別に狭井田六町を以て大伴大連に賂(マヒナフ)

まい‐ない まひなひ【賄・賂・幣】

〘名〙 捧げ贈るもの。神への捧げ物や人に贈る金品などをいう。また特に、賄賂(わいろ)。まいと。まいないもの。
※書紀(720)継体二一年六月(前田本訓)「新羅是を知りて密に貨略(マヒナヒ)を磐井か所(もと)に行りて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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