賭物(読み)のりもの

精選版 日本国語大辞典 「賭物」の意味・読み・例文・類語

のり‐もの【賭物】

〘名〙 勝負事で、勝者に与える金品。かけもの。
※宇津保(970‐999頃)内侍督「上、碁盤をめして、仲忠と碁あそばす。『なにをのりものにかけむ。〈略〉』」

と‐ぶつ【賭物】

〘名〙 勝負事に賭(か)ける物。かけもの。

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デジタル大辞泉 「賭物」の意味・読み・例文・類語

かけ‐もの【賭(け)物/懸(け)物】

勝負事などに賭ける金品。賭け事の勝者に与えられる賞品。賭けろく
「―にして、娘くらべなどせられよや」〈宇津保・菊の宴〉

のり‐もの【賭物】

勝負事にかける金品。かけもの。
「仲忠と碁あそばす。何を―に賭けむ」〈宇津保・内侍督〉

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