賻(漢字)

普及版 字通 「賻(漢字)」の読み・字形・画数・意味


17画

[字音]
[字訓] おくりもの・おくる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(ふ)。に傅(つ)ける、傅(たす)ける意がある。〔説文新附〕六下に「助くるなり」とし、〔広雅、釈詁二〕に「助くるなり」、また〔広雅、釈詁四〕に「るなり」とあり、葬送の際に物を以て賻弔することをいう。〔儀礼、既夕礼〕に「死を知るり、生を知るは賻る」とみえる。車馬を贈るときには(ぼう)といい、衣裳のときには(すい)という。

[訓義]
1. おくりもの、葬送のときのおくりもの。
2. おくる、たすける。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕賻 万介奴(まけぬ) 〔名義抄〕 賻 オクル 〔立〕賻 オクル・マケヌ

[語系]
賻・扶・輔biuaは同声。賻に扶・輔の意がある。また傅piua、phiuaも声義の近い語である。

[熟語]
賻遺賻儀賻給・賻金・賻祭賻施賻助・賻賻銭賻贈賻送・賻弔賻馬賻布賻補・賻賻礼
[下接語]
往賻・求賻・給賻・賜賻・助賻・賞賻・贈賻・弔賻・法賻・

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android