赤井電機[株](読み)あかいでんき

百科事典マイペディア 「赤井電機[株]」の意味・わかりやすい解説

赤井電機[株]【あかいでんき】

海外を中心に展開した音響・映像機器メーカー。1923年赤井桝吉がアカイプレス工業を創業。1946年赤井電機として設立。音響事業から映像事業へと展開するが,1980年代初頭のヨーロッパ向けVTR販売の不振から経営危機に陥り,香港セミ=テック社のグループ傘下企業となる。海外輸出比率は90%を超え,他分野の電子機器,整水器も手がけたが,2000年11月に民事再生法を申請し事実上倒産。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の赤井電機[株]の言及

【音響機器工業】より

…60年代半ばまでは日本コロムビア,日本ビクターといった伝統を誇るメーカーや松下電器産業,東京芝浦電気(現,東芝)などの総合家電メーカーが業界をリードしていた。つづく60年代後半から70年代前半には,回路技術で先発大企業に差をつけたトリオ(現,ケンウッド),山水電気,パイオニア,あるいは赤井電機やティアック(この2社はおもにテープデッキ)といったオーディオ(音響)機器専業メーカーが先発の大企業を抑えてそのシェアを拡大した。このように戦後の日本の音響機器工業は大企業が先行し,後発の中小専業メーカーが追いかけリードする,といった他の家電産業にはみられない特異なパターンで成長を続けた。…

※「赤井電機[株]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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