赤口(読み)シャッコウ

デジタル大辞泉 「赤口」の意味・読み・例文・類語

しゃっ‐こう〔シヤク‐〕【赤口】

暦注六曜の一。大凶の日だが、正午だけは吉とされる。赤口日。しゃっく。

しゃっ‐く〔シヤク‐〕【赤口】

しゃっこう(赤口)

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精選版 日本国語大辞典 「赤口」の意味・読み・例文・類語

しゃっ‐く シャク‥【赤口】

しゃっ‐こう シャク‥【赤口】

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「赤口」の意味・わかりやすい解説

赤口
しゃっく

六曜日の一つ赤舌日(しゃくぜつにち)ともいい、陰陽道(おんみょうどう)で、赤舌神(極悪・忿怒(ふんぬ)の神)が衆生を悩まし、万事に凶とされ、新しく事を始めるべきでないという日。旧暦1月・7月の6・12・18・24・30日。2月・8月の5・11・17・23・29日。3月・9月の4・10・16・22・28日。4月・10月の3・9・15・21・27日。5月・11月の2・8・14・20・26日。6月・12月の1・7・13・19・25日。

[井之口章次]

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百科事典マイペディア 「赤口」の意味・わかりやすい解説

赤口【しゃっく】

六曜の一つ。〈しゃっこう〉,赤舌日(しゃくぜつにち)とも。大凶の日とされ,正午のみは吉という。旧暦では1・7月の6,12,18,24日,晦日,2・8月の5,11,17,23,29日,3・9月の4,10,16,22,28日,4・10月の3,9,15,21,27日,5・11月の2,8,14,20,26日,6・12月の1,7,13,19,25日を当てる。

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世界大百科事典(旧版)内の赤口の言及

【印肉】より

…朱砂と油と艾綿の割合は7.3:2:0.7である。朱肉には黄みの勝った黄口(きぐち)と,鮮紅色の赤口(あかぐち)とがあるが,これは質とは関係なく,要するに好みの問題である。近来は高価な朱砂のかわりに価の安い洋紅を使ったものがあるが,これは印影の輪郭がにじんではっきりせず,そのうえ色も劣るので,書画の落款(らつかん)や,鑒蔵(かんぞう)印,蔵書印などの目的には不適当である。…

【六曜】より

…暦注の一種で,日の吉凶をみるのに使われる。六曜星の略で,六輝ともいい,先勝(せんしよう∥せんかち),友引(ともびき),先負(せんぶ∥せんまけ),仏滅(ぶつめつ),大安(たいあん),赤口(しやつく∥しやつこう)の6星を,順番どおり旧暦各月の朔日に配当し,正月・7月は先勝,2月・8月は友引,3月・9月は先負,4月・10月は仏滅,5月・11月は大安,6月・12月は赤口として,2日以下は六曜の順序に従って機械的に充当する。起源は,中国唐代の暦算学者,李淳風の《六壬時課(ろくじんじか)》とされ,日本には室町時代初期ごろに伝わり,小六壬(しようろくじん)といわれ,大安,留連(りゆうれん),速喜(そくき),赤口,将吉,空亡(くうぼう)の六つで時刻の占いであった。…

※「赤口」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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