普及版 字通 「赭(漢字)」の読み・字形・画数・意味
赭
16画
[字訓] あかつち・あか
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(者)(しや)。〔説文〕十下に「赤土なり」とあり、建造物の塗飾に用い、呪的な意味をもつことがあった。〔詩、風、簡兮〕「赫、渥赭(あくしや)の如し」、〔詩、秦風、終南〕「顏、渥丹(あくたん)の如し」は、いずれも祝頌の詩である。
[訓義]
1. あかつち。
2. あかつちのいろ、あか。
3. はだか、はだかいろ、草木のない土山。
4. 囚人の衣。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕赭 アカシ/代赭 アカツチ 〔字鏡集〕赭 アカシ・アカム・アカツチ
[語系]
赭tjya、赤thjyakは声義近く、衣の赤いのをthiaという。兵卒の服である。朱・tjioも同系の語。この系統の色相のものには、呪的な意味があるとされた。
[熟語]
赭堊▶・赭衣▶・赭▶・赭褐▶・赭汗▶・赭顔▶・赭裾▶・赭紅▶・赭黄▶・赭山▶・赭縄▶・赭徒▶・赭鞭▶・赭袍▶・赭墨▶・赭面▶
[下接語]
渥赭・衣赭・汗赭・黥赭・代赭・丹赭・流赭
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報