走回(読み)はしりまわる

精選版 日本国語大辞典 「走回」の意味・読み・例文・類語

はしり‐まわ・る ‥まはる【走回】

〘自ラ五(四)〙
① ある物の周囲をかけてまわる。また、単に物の周囲をへめぐる。
※とりかへばや(12C後)中「さるけしきみえば、つげにこといひおき給ける人、しりにはしりまはれるに」
② あちらこちらをかけめぐる。かけずりまわる。
古事談(1212‐15頃)一「自執弓走廻敺雑人、退散之時、則令安座御」
③ 尽力する。奔走する。奉仕する。
※相州文書‐天正七年(1579)八月一二日・北条氏照掟書「大途御用、従前々走廻来候義共、御印判次第、時々刻々、為一事無沙汰走廻候」
※古活字本毛詩抄(17C前)一六庭燎まつりをせらるるときに 左右の臣下が走まわってたすくるぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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