走抜(読み)はしりぬける

精選版 日本国語大辞典 「走抜」の意味・読み・例文・類語

はしり‐ぬ・ける【走抜】

〘自カ下一〙 はしりぬ・く 〘自カ下二〙
① 走って通り抜ける。比喩的にも用いる。
※颶風新話(航海夜話)(1857)初「今の通りのクールスで無事に、シクロネの南へ走り抜ける事が出来るであらうがノ」
② 飛び出す。飛び抜ける。
古事記(712)下「両つの目走抜(はしりぬけ)て死せたまひぬ」

はしり‐ぬ・く【走抜】

[1] 〘自カ五(四)〙
最後まで走り通す。
② 走って追い越す。
由利旗江(1929‐30)〈岸田国士彼女論理「子供たちのそばを、わざわざすれすれに走りぬいた」
[2] 〘自カ下二〙 ⇒はしりぬける(走抜)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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