足利[市](読み)あしかが

百科事典マイペディア 「足利[市]」の意味・わかりやすい解説

足利[市]【あしかが】

栃木県南西端の市。1921年市制。足尾山地南麓と渡良瀬(わたらせ)川沿岸の低地を占め,佐野市,群馬県の桐生太田の両市と境を接する。中心市街は古代毛野国(栃木・群馬)の一中心で,中世には足利氏発祥の地としてその居館が置かれた。絹織物産地として知られ,江戸時代から桐生(きりゅう),八王子とともに関東三大機業地の一つに数えられ,明治以降は足利銘仙を多産した。第2次世界大戦後はトリコット生産が盛んであったが,現在はプラスチック織機染色機械などの工業が活発となった。両毛線,東武伊勢崎線,北関東自動車道が通じる。足利学校跡(史跡),足利氏居館跡の鑁阿(ばんな)寺(史跡)がある。東日本大震災で,市内において被害が発生。177.76km2。15万4530人(2010)。
→関連項目桐生織物両毛線

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