コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

踏む・履む ふむ

大辞林 第三版の解説

ふむ【踏む・履む】

( 動五[四] )
物の上に足を置いて、体重をかける。足でその上に乗る。 「影を-・む」 「足を-・まれる」 「刈株かりばねに足-・ましむな履くつはけわが背/万葉集 3399
(特別な仕方で)足を地面におろす。 「地団駄を-・む」 「四股しこを-・む」 「ステップを-・む」 「二の足を-・む」
足で押さえることによってある仕事などをする。 「ペダルを-・む」 「ミシンを-・む」 「麦を-・む」
実際に、その場に行き、立つ、また、歩く。 「故国の土を-・む」
(「履む」とも書く)物事を実際に行う。経験する。 「初舞台を-・む」 「場数を-・む」
(「履む」とも書く)規範・道徳などにのっとる。手本にならって行う。 「正規の手続きを-・む」 「段階を-・む」 「正義を-・んで大に輿論を喚起さうと/社会百面相 魯庵
見当をつける。評価する。 「ざっと-・んでも一億は下らない」 「素人ではないと-・む」
(「韻を踏む」の形で)押韻をする。
地位などを引き継ぐ。位につく。 「血統ちすじ三人で此家を-・めば大丈夫/塩原多助一代記 円朝」 「九五の天位を-・ませ給ふべき所を/太平記 20
借金・代金などを支払わない。人に損をかける。 「前借を-・んで、どことも知らず姿を消してしまい/縮図 秋声
人に恥をかかせる。顔をつぶす。 「朱大を-・まんとて同町の女郎となじみ/洒落本・蕩子筌枉解」
〔地を踏むの意から〕 歩く。行く。 「御階のもとに-・み寄る程/源氏 竹河
足で探って魚介などをとる。 「さる寺の蓮池にて…月夜に泥鰌を-・む/咄本・昨日は今日」
割合を決める。 「年貢少しづつ出し、残はその地主知行に-・みてとる/甲陽軍鑑 品四七
履物を履く。 「クツヲ-・ム/日葡」
[可能] ふめる
[慣用] お百度を- ・前車の轍てつを- ・踏鞴たたらを- ・どじを- ・虎の尾を- ・薄氷を-
[表記] ふむ(踏・履
「踏む」は“足で押さえる。推測する”の意。「足を踏まれる」「ペダルを踏む」「原価は一万円と踏む」  「履む」は“ある過程を経る。経験する。手本にならって行う”の意。「初舞台を履む」「場数を履む」「薄氷を履む思い」「手続を履む」
[句項目]

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

今日のキーワード

俳句甲子園

1998年から松山市で開かれる全国高等学校俳句選手権大会。高校生が5人1組で句の優劣をディベートで競い合う。チームでの勝敗とは別に、個人の最優秀句も選ぶ。今年は過去最多の41都道府県から121校、15...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android