踏直(読み)ふみなおす

精選版 日本国語大辞典 「踏直」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐なお・す ‥なほす【踏直】

〘他サ五(四)〙
① 一度踏んだ所をふたたび踏む。
玉葉(1312)雑二・二〇七六「をはただの板田の橋のとだえしを踏み直しても渡る君かな〈善信〉」
② 足で踏んでもとのように直す。
平家(13C前)四「太刀ゆがめば躍りのき、おし直し、ふみなをし」
③ 足をかえて、歩調体勢の乱れを直す。
義経記(室町中か)五「二ぢゃうばかりとび落て、いはのはざまにあしふみなをし」
値段をつけなおす。改めてその物の値段を見積る。
当世商人気質(1886)〈饗庭篁村〉一「どう踏み直しても七銭よりは付きません」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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