蹲・踞(読み)うずくまる

精選版 日本国語大辞典 「蹲・踞」の意味・読み・例文・類語

うずくま・る【蹲・踞】

〘自ラ五(四)〙
① 体を丸くしてしゃがむ。また、膝を折り立てて腰を落としている。
霊異記(810‐824)中「空しき竈戸に向かひ、頬を押へて蹲(ウズクマ)る。〈国会図書館本訓釈 蹲 ウスクマリ〉」
② しゃがんで礼をする。
※宇治拾遺(1221頃)一四「扇を笏(しゃく)にとりて、すこしうつぶして、うずくまり居たり」
[語誌](1)上代に確例はないが「古事記‐下・歌謡」の「うずすまる」と関係があるか。
(2)仮名づかいは、平安時代の諸資料から見ても「うずくまる」が正しいが、中世後期から「うづくまる」が目立ちはじめ近世には一般化する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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