きりょく‐ぎょうかいがん ‥ギョウクヮイガン【輝緑凝灰岩】
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デジタル大辞泉
「輝緑凝灰岩」の意味・読み・例文・類語
きりょく‐ぎょうかいがん〔‐ギヨウクワイガン〕【輝緑凝灰岩】
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岩石学辞典
「輝緑凝灰岩」の解説
輝緑凝灰岩
シャルスタインのschalとは平な(flat)のことで,平盤状の岩石を意味し,塩基性火成岩あるいは凝灰岩がさらに変化したものである.この中には変朽安山岩や枕状熔岩などが含まれることがある.古いドイツの語で,元来は輝緑岩質凝灰岩(diabase tuff)あるいは変質した輝緑岩に用いられたが,その後はドイツの古生代の輝緑岩質凝灰岩にのみ使用されている.レーマンはこの語を変質したケラトファイアや変質したスピライトにも拡大して使用している[Stifft : 1825, Cotta : 1862, Pelikan : 1899, Lehmann : 1932].日本ではシャルスタインという語は非常に頻繁に使用されているが,内容がよく調べられていないので,シャルスタインと記載してある岩石の中には全く関係のない岩石が多数含まれている.極端な例では花崗岩質の深成岩なども含まれている場合があり,文献の中のシャルスタインについては十分な注意が必要である.緑色岩火山灰(greenstone ash)[Beche : 1837].
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輝緑凝灰岩
きりょくぎょうかいがん
schalstein
多少変質した塩基性凝灰岩。粘板岩,千枚岩とともに地層をつくる緑色岩は,肉眼的には輝緑凝灰岩と呼ばれ,顕微鏡観察で火成岩であれば,変輝緑岩 metadiabaseなどと命名することがある。厳密な意味の岩石名として用いられることはほとんどない。
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輝緑凝灰岩【きりょくぎょうかいがん】
シャールスタインとも。変質した苦鉄質の火山岩・火山砕屑岩を意味する言葉だが,今日では厳密な意味の岩石名としては用いない。日本では主に中〜古生代の同種の岩石に対して用いられた。
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