辻野 久憲(読み)ツジノ ヒサノリ

20世紀日本人名事典 「辻野 久憲」の解説

辻野 久憲
ツジノ ヒサノリ

昭和期の翻訳家,評論家



生年
明治42(1909)年5月28日

没年
昭和12(1937)年9月9日

出生地
京都府舞鶴

学歴〔年〕
東京帝大文学部仏文科卒

経歴
在学中から「詩・現実」同人。創刊号に「現代フランス文学の二主潮―外在的現実か内在的現実か」を執筆。昭和5年の第2冊、6年の第5冊にジョイスの「ユリシイズ」を伊藤整永松定共訳で連載。第一書房に勤め、「セルパン」編集長。萩原朔太郎の「氷島」に覚え書きを書き、第2次「四季」に同人として参加。翻訳に「ジイド全集」18巻の「地の糧」「アミンタス」、モーリヤック「ペルエイル家の人々」、ジャック・リヴィエール「ランボオ」などがある。詩人としては、「詩・現実」に「夕映」「新秋の記」などの作品を発表するほか、「詩と詩論」「作品」「創造」などにも発表。死の直前受洗した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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