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返す・反す かえす

大辞林 第三版の解説

かえす【返す・反す】

( 動五[四] )
物を、本来の場所や持ち主に戻す。返却する。 《返・還》 「借りた本を-・す」 「もとの場所に-・す」
もとの状態に戻す。 「旧状に-・す」
向きを逆にする。
相手からの働きかけに対して、こちらからも相手に同様の動作をする。 《返》 「挨拶を-・す」 「言葉を-・す(=反論スル)」 「 - ・す言葉もない(=返事ノシヨウガナイ)」
表裏・上下を反対にする。 《返・反》 「カードを-・す」 「てのひらを-・す」
耕す。 《返・反》 「畑の土を-・す」
波が沖の方へ戻る。 《返・反》 「寄せては-・す波」
いったん食べた物を口から出す。戻す。 「抱へて御湯参らせ給へば-・してきこしめさず/栄花 楚王の夢
地の色の上に他の色をかけて染め変える。染め返す。 「小桜を黄に-・したる鎧着て/保元
(動詞の連用形の下に付いて)
他からの働きかけに対して、こちらからもその方へ向かって…する。 《返・反》 「にらみ-・す」 「投げ-・す」
もう一度…する。繰り返し…する。 《返・反》 「手紙を読み-・す」 「思い-・す」 〔「かえる」に対する他動詞〕 → 戻す(補説欄)
[可能] かえせる
[慣用] 裏を- ・ きびすを- ・ 手の裏を- ・ 白紙に-
[表記] かえす(返・反・帰・孵
「返す」は“もとに戻す。相手の言動に反応する”の意。もとに戻す意では「還す」とも書く。「借りた本を返す」「白紙に返す」「挨拶を返す」「返す言葉もない」「言い返す」  「反す」は“表裏をひっくりかえす”の意。「返す」とも書く。「カードを反す」「てのひらを反す」  「帰す」は“戻らせる。帰らせる”の意。「還す」とも書く。「生徒を早めに帰す」「親元に帰す」  「孵す」は“卵を温めてひなにする”の意。「親鳥が卵を孵す」
[句項目] 返す刀

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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