精選版 日本国語大辞典 「追払」の意味・読み・例文・類語
おい‐はらい おひはらひ【追払】
〘名〙
※三河物語(1626頃)一「一しほ、御慈悲を成され〈略〉御面目をうしなわせ給ず。況哉、をいはらい、御せいばいと申事も無」
③ 江戸時代、追放刑のこと。江戸前期に用いられた語で、御定書(おさだめがき)では追放の名に統一された。〔禁令考‐前集・第六・巻五一(1603‐12)〕
おい‐ばらい おひばらひ【追払】
〘名〙
おい‐はら・う おひはらふ【追払】
〘他ワ五(ハ四)〙 じゃまなものなどを追いたてて遠くにやる。追っぱらう。放逐する。
※古事記(712)上(前田本訓)「汝が庶兄弟をば坂の御尾に追ひ伏せ、亦河の瀬に追ひ撥(ハラ)て」
おっ‐ぱら・う ‥ぱらふ【追払】
〘他ワ五(ハ四)〙 「おいはらう(追払)」の変化した語。
※謡曲・舟弁慶(1516頃)「なほ怨霊は慕ひ来るを、追っ払(ぱら)ひ祈り退け」
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