通天閣(読み)つうてんかく

精選版 日本国語大辞典 「通天閣」の意味・読み・例文・類語

つうてん‐かく【通天閣】

大阪市浪速区の南東部、南大阪の歓楽街として知られる新世界中心にある高塔。明治四五年(一九一二パリエッフェル塔にならってつくられた高さ七五メートルの塔が最初で、第二次世界大戦中に撤去されたが、昭和三一年(一九五六)高さ一〇三メートルの塔が再建された。

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デジタル大辞泉 「通天閣」の意味・読み・例文・類語

つうてん‐かく【通天閣】

大阪市浪速区の歓楽街、新世界の中心にある展望塔。大正元年(1912)パリのエッフェル塔に倣って造られたが、第二次大戦中に撤去され、昭和31年(1956)再建。高さ103メートル。

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日本歴史地名大系 「通天閣」の解説

通天閣
つうてんかく

[現在地名]浪速区恵美須東一丁目

浪速区の南東部にある歓楽街「新世界しんせかい」に建つ。新世界は明治三六年(一九〇三)開催された第五回内国勧業博覧会の会場跡地につくられた歓楽街で、通天閣はそのシンボルとして建てられた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「通天閣」の意味・わかりやすい解説

通天閣
つうてんかく

大阪市浪速区(なにわく)の繁華街、新世界にある高塔。1912年(明治45)パリのエッフェル塔をまねて、高さ75メートルの塔屋が建てられ新世界の名所となった。第二次世界大戦中、金属回収のため撤去されたが、1956年(昭和31)地元民の熱意により、103メートル(避雷針を含む)の塔が再建された。2006年(平成18)に国の登録有形文化財となった。2016年には3メートルだった避雷針が8メートルのものに交換された。

[樋口節夫 2017年9月19日]


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百科事典マイペディア 「通天閣」の意味・わかりやすい解説

通天閣【つうてんかく】

大阪市浪速(なにわ)区恵美須東,新世界にある鉄塔。1903年の第5回内国勧業博覧会の跡地に1912年,エッフェル塔に模して建てられ,当初高さ64mで,大阪市初のエレベーターがあった。第2次大戦中取りこわされ1956年再建された。高さ103m。91mのところに展望台がある。
→関連項目浪速[区]

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事典 日本の地域遺産 「通天閣」の解説

通天閣

(大阪府大阪市浪速区恵美須東1-18-6)
日本夜景遺産指定の地域遺産。
地上87.5mの最上階と、その下の4階が展望フロアで360度見渡せる。大阪市街地から信貴山天王寺USJ六甲山生駒山なども望める

通天閣

(大阪府大阪市浪速区恵美須東1-18-6)
大阪市都市景観資源」指定の地域遺産。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

世界大百科事典(旧版)内の通天閣の言及

【新世界】より

…1903年に開かれた第5回内国勧業博覧会の跡地の東半分を天王寺公園とし,1912年西側に新世界をつくった。中央にパリのエッフェル塔をまねた通天閣(高さ75m)が建ち,ルナパークと称する娯楽場,映画館,演芸場などの並ぶ歓楽街としてにぎわった。通天閣は第2次世界大戦中撤去され,1956年に現在の高さ103mのものが再建された。…

※「通天閣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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