過酸化クロム(読み)カサンカクロム

化学辞典 第2版 「過酸化クロム」の解説

過酸化クロム
カサンカクロム
chromium peroxide

五酸化クロムCrO5(131.99)のことをいう.過酸化物イオン O22- を2個もちCrO(O2)2と表現される.酸化ビスペルオキシクロムともいう.CrO(O2)2分子に,エーテルピリジンなどが付加した化合物が得られている.クロム酸塩の酸性水溶液に室温過酸化水素を加え,エーテルで抽出すると,青色のエーテル付加物CrO(O2)2(C2H5)2Oが得られる.この反応は過酸化水素の検出に利用される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android