精選版 日本国語大辞典 「達・等」の意味・読み・例文・類語
たち【達・等】
〘接尾〙
① 人を表わす名詞・代名詞に付いて、複数を表わす。また、そのすべてのものを含む意も表わす。上代では、神・天皇・高貴な人に限られたが、時代が下がるにつれて範囲が拡大し、丁寧な表現として用いられるようになった。「ども」「ら」に比べて敬意が強い。
※土左(935頃)承平五年一月二七日「をとこたちの心なぐさめに漢詩(からうた)に」
② 複数の意が薄れ、軽い敬意を表わす。
※源氏(1001‐14頃)花宴「をかしかりつる、人のさまかな。女御の御おとうとたちにこそは、あらめ」
③ 敬意を失って、目下の者、一人称の代名詞、また擬人化して動物などにも用いる。
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