遠藤 政次郎(読み)エンドウ マサジロウ

20世紀日本人名事典 「遠藤 政次郎」の解説

遠藤 政次郎
エンドウ マサジロウ

大正・昭和期の服飾教育家 文化服装学院創立者。



生年
明治27(1894)年7月27日

没年
昭和35(1960)年8月22日

出生地
岩手県

学歴〔年〕
盛岡高農〔大正3年〕中退

主な受賞名〔年〕
藍綬褒章〔昭和28年〕

経歴
大正3年小笠原丸船員となったが、4年兵役で北海道旭川連隊入隊、5年除隊となって盛岡で白系露人の通訳をし、6年シンガー・ソーイング・ミシン入社、販売面で抜群の成績をあげた。9年洋裁技術者の並木茂と知り会い、11年文化裁縫学院(後の文化服装学院)を開いた。昭和9年同学院長、15年財団法人並木学園(後の文化学園)の理事長となった。20年の戦災校舎を焼失したが、洋栽はブームに乗って発展、25年文化短期大学(現文化女子大学)を開校した。28年にはパリからクリスチャン・ディオールを招いて日本初の本格的ファッション・ショーを開き、日本服飾界の目を世界に開かせた。さらに文化出版局を開設、服飾出版にも進出した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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