那須 章弥(読み)ナス アキヤ

20世紀日本人名事典 「那須 章弥」の解説

那須 章弥
ナス アキヤ

明治〜昭和期の土木技術者



生年
明治14(1881)年

没年
昭和9(1934)年5月2日

学歴〔年〕
東京帝大工科大学土木科〔明治38年〕卒

経歴
横須賀、呉の海軍工廠技師を経て、明治43年川崎寛美男爵が東京の芝区田町に川崎鉄鋼を起こすとその工場組織の整備に関与し、大正3年同社に入社、工場副長兼技師長となり、21年間勤務する。この間、工場関係の新案特許を8件取得するなど会社の盛運に貢献、また国語国字改良運動に尽力し、昭和5年カナモジカイを動かし専売局に対しタバコの名前に外国語をもちいないように提案、実現させた。8年10月製鉄会社を解職され、9年5月東京の渋谷区大山町の自宅でピストル自殺した。著書に「珪藻土講話」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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