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邪馬台国論争と魏志倭人伝

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

邪馬台国論争と魏志倭人伝

邪馬台国論争は、江戸時代新井白石本居宣長らに始まり、候補地は四国や山陰、北陸、東北説、ジャワ島説まで100カ所を超える。有力視されるのが吉野ケ里遺跡などを主な候補地とする九州説と、纒向遺跡などの畿内説だ。「魏志倭人伝」は、正しくは「三国志」魏書東夷伝倭人条(ぎしょとういでんわじんじょう)。編者・陳寿は晋王朝の吏官で、「三国志」は3世紀後半の成立とされる。「倭人は帯方の東南大海の中にあり、山島に依(よ)りて国邑(こくゆう)をなす」で始まり、邪馬台国への経路が登場する。問題になるのが距離と方角だ。魏(中国)から朝鮮半島の「狗邪(くや)韓国」を経て、海を渡って「対馬(つしま)国」「一支(いき)国」へ。さらに北部九州の「末盧(まつら)国」「伊都(いと)国」「奴(な)国」「不弥(ふみ)国」までの小国の推定地と行程については現地名との対照などで九州説も畿内説も、ほぼ一致するところ。問題はその後の「投馬(つま)国」までの「南水行20日」、さらに「邪馬台国」までの「南水行10日」「陸行1月」の行程だ。この通りに南へ進むとはるか南海の洋上に位置することになる。距離が誤りならば九州のどこかにあり、方角の「南」が「東」の間違いなら畿内にたどり着く。

(2009-11-11 朝日新聞 朝刊 2総合)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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