旺文社世界史事典 三訂版 「郭 沫若」の解説
郭 沫若
かくまつじゃく
Guō Mò-ruò
中国の文学者・歴史家・政治家
四川省出身。日本に留学し,六高(現在の岡山大学)・九州大学医学部卒業。帰国後,新文学運動に参加し,国共分裂後,蔣介石の逮捕令で日本に亡命し,甲骨文・金石文を中心とした中国古代史の研究に従事。日中戦争が始まると,帰国して抗日民族統一戦線に参加した。1949年中華人民共和国の成立後,国務院副総理・文化教育委員会主席・科学院院長を兼任。1963年には中日友好協会名誉会長となる。詩集『女神』,小説『わが幼年』,戯曲『屈原』,学術研究書『卜辞通纂』が有名。1966年“自己批判”を行い,文化大革命の支持を表明した。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報