郵(漢字)

普及版 字通 「郵(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

[字音] ユウ(イウ)
[字訓] しゅくば・あやまち・とが

[説文解字]

[字形] 会意
垂(すい)+邑(ゆう)。垂は辺陲の意。〔説文〕六下に「上に書を行(や)るの舍なり」とし、「垂は邊なり」という。書は伝書、辺境への通路に駅舎をおくことを置郵という。〔孟子、公孫丑上〕に「行するは、置郵して命を傳ふるよりもやかなり」とみえる。郵を尤過の意に用いるのは、声の仮借である。

[訓義]
1. しゅくば、しゅくつぎ、はやうま、駅伝
2. こや、さしかけ、田おさのおる所。
3. 尤(ゆう)と通じ、とが、つみ、あやまち。

[古辞書の訓]
名義抄〕郵 ムマヤ

[語系]
郵・尤・hiuは同声。〔詩、小雅、賓之初〕「其の郵を知らず」は尤と通用の例。憂iuも声義の近い字である。

[熟語]
郵運・郵駅・郵役郵官・郵館郵簡郵寄郵騎・郵差・郵子郵使郵舎・郵書・郵人郵箋郵籖・郵奏・郵送郵置郵亭郵逓・郵程郵伝郵筒郵夫郵符・郵郵吏
[下接語]
官郵・客郵・行郵・山郵・置郵・亭郵・伝郵・督郵・辺郵

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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