精選版 日本国語大辞典 「酢酸カルシウム」の意味・読み・例文・類語
さくさん‐カルシウム【酢酸カルシウム】
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Ca(CH3COO)2(158.18).酢酸と水酸化カルシウムまたは炭酸カルシウムとを反応させ,濾過したのち濃縮し,冷却すると二水和物(無色の結晶)が得られる.二水和物を熱すると84 ℃ で一水和物(無色の結晶)が,また100 ℃ で無水物(白色の粉末)が得られる.無水物は吸湿性があり,160 ℃ 以上で乾留するとアセトンとCaCO3とに分解する(アセトンの実験室的製法).二水和物を空気中に放置すると徐々に結晶水の一部を失って一水和物となる.いずれも水に可溶,エタノールに難溶.アセトン,酢酸,酢酸塩の製造,染色,皮なめし,食品安定化剤,プラスチックの安定剤,医薬品などに用いられる.[CAS 62-54-4:Ca(CH3COO)2][CAS 5473-26-0:Ca(CH3COO)2・H2O]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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