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酵素サイクリング法 こうそさいくりんぐほう enzyme cycling method

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知恵蔵2015の解説

酵素サイクリング法

特定の化学反応を進める酵素の働きを利用して、ごく微量の物質の濃度を測定する手法。従来の手法では、微量の物質の濃度を測定するには、例えば、酵素を用いて発色反応を行わせ、その発色の強さによって物質の濃度を知る。酵素サイクリング法では、他の種類の酵素と組み合わせて、従来法の発色反応が増幅して起こるようにする。従来法での発色の程度が1だとすると、酵素サイクリング法では発色の程度を1万倍近く大きくすることができる。このため、従来法では検出不可能であった微量の物質を、酵素サイクリング法では検出できる。血液中の微量の腫瘍(しゅよう)マーカー(がん細胞が存在していることを示す物質)の検出や、牛のBSE(牛海綿状脳症)検査での、ごく微量の病原体プリオンの検出などへの応用が進められている。

(川口啓明 科学ジャーナリスト / 菊地昌子 科学ジャーナリスト / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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