里馴(読み)さとなれる

精選版 日本国語大辞典 「里馴」の意味・読み・例文・類語

さと‐な・れる【里馴】

〘自ラ下一〙 さとな・る 〘自ラ下二〙
人里になれ親しむ。
拾遺(1005‐07頃か)雑春・一〇七六「あしひきの山郭公さとなれてたそがれ時に名のりすらしも〈大中臣輔親〉」
遊里の生活や習慣などになじむ。
浄瑠璃仮名手本忠臣蔵(1748)七「勘平が妻のおかるは酔さまし、はや里なれて吹風に」
里子が、里親の家になれ親しむようになる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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