精選版 日本国語大辞典 「重・錘」の意味・読み・例文・類語
おもり【重・錘】
〘名〙 (動詞「おもる(重)」の連用形の名詞化。物の重さを増すために加えるものの意)
※浄瑠璃・釈迦如来誕生会(1714)三「秤の皿に打こんで、衡(オモリ)繰り寄せ目を数へ」
※人情本・春色梅児誉美(1832‐33)後「土場(どば)のちっともまじらねへ黄色な光る餌を付、義理と恩との銕丸(オモリ)をかけ」
③ 物をおさえつけたり、水などに沈めたりするために重量を加えるもの。おもし。
※浮世草子・傾城禁短気(1711)一「櫓は急げども遅きを不思義たつれば〈略〉『少しの物が重(オモ)りにかかる事よ』と取出し給へば裸金にて千五百両」
④ 人を圧倒する威力。また、そういう力のある人。
※浮世草子・好色産毛(1695頃)五「お家のまかないと召れて、末末の女子共のおもりと成」
⑤ 目方。重量。重み。
⑥ 病気などが重くなること。
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