野口 光彦(読み)ノグチ ミツヒコ

20世紀日本人名事典 「野口 光彦」の解説

野口 光彦
ノグチ ミツヒコ

大正・昭和期の御所人形作家



生年
明治29(1896)年2月23日

没年
昭和52(1977)年8月6日

出生地
東京

本名
野口 光太郎

経歴
祖父の弟子小泉寛司に師事。明治45年3世清雲斎を継ぐ。昭和初期の人形復興で、五芸会、甲戌会などの同人として活躍、同門の平田郷陽らと美術人形運動を興す。昭和12年第1回文展に「村童」「砂丘に遊ぶ子供」で特選。以後新文展、日展、日本伝統工芸展などに出品。14年ベルギー国際人形展に「富士雛」を出品、ベルギー政府買い上げ、17年第6回文展に「歓喜童児」を出品、宮内省買い上げとなるなど高い評価を受け、御所人形の伝統の上に、近代風の造形感覚を表現することに成功した。日本人形作家協会代表、日本工芸会正会員などを務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android