新撰 芸能人物事典 明治~平成 「野口 兼資」の解説
野口 兼資
ノグチ カネスケ
- 職業
- 能楽師(宝生流シテ方)
- 肩書
- 日本芸術院会員〔昭和25年〕
- 本名
- 野口 政吉
- 生年月日
- 明治12年 11月7日
- 出生地
- 愛知県 名古屋市
- 出身地
- 東京
- 経歴
- 謡を祖父、型を松本金太郎に師事。明治25年7代目宝生九郎の内弟子となり、20年にわたって厳しいけいこを受ける。昭和6年兼資に改名。枯淡味のある芸風は、宝生流能楽の代表的名手として“気合の喜多六平太、位の野口兼資”と言われた。「定家」「楊貴妃」「求塚」などを得意とし、そのリズム感と、芸の艶は比類がなかったと言う。22年秘曲「姨捨」で芸術院賞受賞。著書に「黒門町芸話」「兼資芸説」がある。
- 受賞
- 日本芸術院賞(第4回)〔昭和22年〕
- 没年月日
- 昭和28年 10月4日 (1953年)
- 家族
- 祖父=野口 庄兵衛(能楽師)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報