野邑 末次(読み)ノムラ スエツグ

20世紀日本人名事典 「野邑 末次」の解説

野邑 末次
ノムラ スエツグ

昭和期の海将 元・防衛庁技術研究本部船舶担当開発官。



生年
明治42(1909)年3月31日

没年
平成15(2003)年1月8日

出生地
滋賀県蒲生町

学歴〔年〕
東京帝大工学部航空学科〔昭和8年〕卒

経歴
東大工学部航空学科2年の時、海軍委託学生となり、昭和8年卒業と同時に海軍技術中尉。20年創敷紡績に勤務。30年防衛庁がジェット戦闘機F‐86などの国産を計画、旧海軍の技術者として指名され、同年2等空佐として航空自衛隊に入り、国産化の技術責任者を務めた。続いて対潜哨戒機P2V‐7、戦後初の国産対潜飛行艇PS1の作製を指導。38年防衛庁技術研究本部船舶担当開発官(海将)となり、第7次南極観測用砕氷艦ふじの設計も手がけた。41年退官後、新明和工業技術顧問を務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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