野雁・鴇(読み)のがん

精選版 日本国語大辞典 「野雁・鴇」の意味・読み・例文・類語

の‐がん【野雁・鴇】

〘名〙 ノガン科の大形の鳥。全長雄一メートル、雌七五センチメートル内外。体は肥大し、くちばしは太くて短く、体形シチメンチョウとガンの中間背面赤褐色の地に黒褐色の斑(ふ)が散在し、くびから上と腹面は白淡灰色。雄ののどには数本の剛毛状の羽毛がはえる。シベリア・中国・朝鮮などに分布し、日本には冬季にまれに渡来する。広大な平原・畑地にすむ。〔俳諧・毛吹草(1638)〕
浄瑠璃・曾我五人兄弟(1699頃)三「変り斑野雁(ノガン)の矢髪の髷目にさしこぼし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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