金剛 巌(1代目)(読み)コンゴウ イワオ

20世紀日本人名事典 「金剛 巌(1代目)」の解説

金剛 巌(1代目)
コンゴウ イワオ

明治〜昭和期の能楽師 金剛流シテ方宗家。



生年
明治19(1886)年3月25日

没年
昭和26(1951)年3月21日

出生地
京都

別名
前名=野村 岩雄

経歴
金剛謹之輔の長男で、金剛右京亡き後、坂戸金剛は絶家となっていたが、観世、金春、宝生、喜多宗家の推薦で金剛流宗家を継いだ。生涯「道成寺」を60回近く演じ、華麗な能舞台を務めた。戦後、ステージの黒バックに照明を用いるなど新しい様式を試みた。能面能装束の収集も有名で、7月末、金剛能楽堂で行う面や装束虫干しを公開した。著書に「能と能面」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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