金子 洋文(読み)カネコ ヨウブン

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「金子 洋文」の解説

金子 洋文
カネコ ヨウブン


肩書
元・参議院議員

本名
金子 吉太郎

生年月日
明治27年4月8日

出生地
秋田県秋田郡土崎港町(現・秋田市)

学歴
秋田工業機械科〔大正2年〕卒

経歴
秋田工業を出て、文学を志し武者小路実篤師事。社会主義運動に参加し、大正10年小牧近江らと「種蒔く人」を創刊。12年雑誌「解放」に発表した小説「地獄」が出世作となった。13年からは「種蒔く人」を受け継ぎ「文芸戦線」を発刊。昭和2年青野秀吉らと労農芸術家連盟を結成。以後、文芸戦線派の作家として活躍した。運動解体後は、戯曲脚本演劇の分野で活躍した。22年社会党の参院議員(全国区)を一期務めた後、社会党を励ます会副会長、松竹歌舞伎審議会専門委員、「劇と評論」編集委員。著書に創作集「地獄」「鷗」「白い未亡人」、戯曲集「投げ棄てられた指輪」「飛ぶ唄」「狐」「菊あかり」、随筆集「父と子」のほか、「金子洋文作品集」(全2巻 筑摩書房)がある。

所属団体
演劇協会 日本文芸家協会

没年月日
昭和60年3月21日

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

20世紀日本人名事典 「金子 洋文」の解説

金子 洋文
カネコ ヨウブン

大正・昭和期の小説家,劇作家,演出家 元・参議院議員。



生年
明治27(1894)年4月8日

没年
昭和60(1985)年3月21日

出生地
秋田県秋田郡土崎港町(現・秋田市)

本名
金子 吉太郎

学歴〔年〕
秋田工業機械科〔大正2年〕卒

経歴
秋田工業を出て、文学を志し武者小路実篤に師事。社会主義運動に参加し、大正10年小牧近江らと「種蒔く人」を創刊。12年雑誌「解放」に発表した小説「地獄」が出世作となった。13年からは「種蒔く人」を受け継ぎ「文芸戦線」を発刊。昭和2年青野秀吉らと労農芸術家連盟を結成。以後、文芸戦線派の作家として活躍した。運動解体後は、戯曲、脚本、演劇の分野で活躍した。22年社会党の参院議員(全国区)を一期務めた後、社会党を励ます会副会長、松竹歌舞伎審議会専門委員、「劇と評論」編集委員。著書に創作集「地獄」「鷗」「白い未亡人」、戯曲集「投げ棄てられた指輪」「飛ぶ唄」「狐」「菊あかり」、随筆集「父と子」のほか、「金子洋文作品集」(全2巻 筑摩書房)がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「金子 洋文」の解説

金子 洋文 (かねこ ようぶん)

生年月日:1894年4月8日
大正時代;昭和時代の小説家;劇作家。参議院議員;松竹歌舞伎審議会専門委員
1985年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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